2012/01/05.Thu
仕事始めに・・・ (丹波小壺/蒔絵粟鶉文盆)

仕事始めに・・・庭仕事!(もちろんお雑煮なんかの料理はしていたけれど。)
クリスマスローズの古葉を切ったりしながら、葉陰にスノードロップが咲くのを見つける。
根づいてくれるとこんな風にゆっくりと殖えるのだけど、関西の街中の気候が
合わないのだろう、消えてしまうことも多いのをいつも残念に思う。
見回すと、隅っこでひしゃげた白侘介も咲いている。
庭の花を切るのは実は苦手なのだけど、誰にも見られずに咲いているのは
さすがに可哀想で、一輪切って小壺に挿す。

小壺は丹波で、元々何に使ったのか、あんがいないものだというのだが、
思いのほか格が高くていつも私の手には負えない。
牙蓋をつければ茶入れにもなるようなたぐいのものだ。
白侘介にすこし助けてもらう。
そろそろ庭にメジロのつがいがやってくる頃だな、などと思いつつ、過ごす時間。
そういえば、昨日アップしそびれた・・・

このお盆、随分前にふたりぶん求めたもの。
銀主体の、「粟に鶉」の決まりの柄に一目惚れだった。
動物モノに弱いといえばそれまでだけど、庭先で鶉が粟をついばむ風景には何か、
憧憬に似たものを覚えるのだ。
さて、お気に入りとはいえ蒔絵の漆器となると、そうそうは使えない。
出番はやっぱりお正月のような改まった席である。
「粟に鶉」という文様自体も、五穀豊穣を願ってお正月に似つかわしいように思う。
庭仕事をしてると、「寒いのやだなぁ。。」などと情けなくも思うのだけど、
近頃の気候変動の凄まじさを思い返し、「どうか冬はきちんと寒く、春は春らしく、
また秋らしい季節もあって、夏は普通に暑くて程よい降雨でありますように。」と
慌ててお祈りしなおす日々である。
(↓つんつんでアップ!)


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四季がきちんとおとずれる日本であることが
今もこれからも大事なことですね。
粟もうずらもすごく精密ですね。。。
漆器なのにこんなに精巧な模様が描けるってすごいなあとわからないなりに思ったのでした。
おかげで風邪をぶりかえしちゃいました。
ひ弱ですね・笑。
昔の人の技術ってすごいなぁ・・・って思います。