2012/01/14.Sat

模範解答 (伊万里色絵小壺)

すっかりこじれた風邪に、おとなしくしている日々だ。
寒いときはやっぱり目にも暖かいものが欲しくなるのか、冬になると赤い色を引っ張り出す。

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骨董が楽しくて、とにかく色んな種類のものを持ってみたかった頃があった。
例えば油壺というジャンルがあれば、ジャンルがあるということは持つと激しくワクワクする
ものなのじゃなかろうか、などととにかく好奇心を抑えられない。
そんな訳で壺もそのひとつであったのだけど、土ものの壺は、欲しいのはうずくまるのような
小さいものだったし、磁器のものでは初期伊万里なんかが可愛いと思われたけど、
どれもそもそもそんじゃそこらにはなく、また手が届くことがあろうはずもないのであった。
結局、庭で切った短めの花を入れられるほどの大きさの、あっさりした染付の伊万里の壺を、
実用を兼ねて買ってみたことを思い出す。
そんな訳で、未だにそのものの実在感だけで満ち足りる「壺」というものは持っていない。
blog 7971
(高さ8cm/口径5.8cm)

この小壺は、「壺」という存在への憧れよりも、どちらかというと「もの」そのものの愛らしさに
つい手にとってしまったものだ。
実は裏側の口に大きな漆直しがあり、高台にも小さな欠けがある傷ものなのだが、
今手許にあるのは、同じようにこれを大切に思った人がずっといたということなんだなぁ、
と300年近くを経たこの壺に一層愛着が湧く。

さてその、骨董が楽しくて仕方のなかった頃、いわゆる「骨董好き」の先達の本が先生だった。
そんな時、「色絵伊万里」というジャンルでどんなものが紹介されているのかを見るのは、
実はちょっとした愉しみの一つだった。
先生達の、他所ではあまり見かけない「模範解答」にうーむと唸ったものだった。
秦秀雄さん、白洲正子さん、豊島愛子さん、勝見充男さん・・・みんなそれぞれ、
色絵伊万里」というものひとつとっても、ブレがなくてさすがと思ってしまうのだった。

さて、この小壺だけれど花火なのか花なのか、控えめで不思議な文様にきゅんとする。
(華やかな沈香壺とこの壺が、同じ伊万里色絵であるというのが不思議だ。)
色味を見ると初期赤絵とか古赤絵と呼ばれるものに近い風だが、おそらく中期ぐらいのものだ。
或いは色絵くらわんかの系統なのだろうか?
この辺りの分類については正直よく分からなく、妄想マニアの私としては、こういう色絵
伊万里について調べられるものがあればなぁ・・・と常々思っているのだけれども。。
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