2012/02/20.Mon

封じ込めて (型ガラス蓋付小瓶)

子供の頃、いっとき小さなガラス瓶を集めていた。
恐らく今もあるのだろうけど、親指ほどの大きさの瓶に何かが入っていて、
コルク栓で蓋をしたようなものだ。
中身は大抵、小さなドライフラワーとか、ビーズや貝殻などの他愛のないもので、
たまにコーヒー豆なんかも入っていたことを断片的に思い出す。
あれば何でも買っていた訳ではなく、自分が好ましく思ったものだけを集めていた。
もし今見たとして、「三つ子の魂」であんがい好みなど変わっていないのではないかと
想像する。

集めることを止めたのは、あるとき子供なりに「持つ」ことの不自由を知ったからだ。
それ以来好ましいものを集める気持ちは封じ込め、永らく私の部屋は本以外何もないような、
いつでも死ねるほど整然とした、恐ろしく殺風景な部屋になった。
さて、今現在の私は何故だかお気に入りのものに埋没して、「整然」からは程遠い
暮らし振りである。何時何処でどう間違えたのか?
「物欲」と言ってしまえば簡単であるけれど、そういう単純なものではない。
(まぁ、たまに欲が勝って後で後悔するようなこともあったりしているけど・・・)
好奇心・・・とでも言えばいちばん近いのだろうか。
そのもの自体への関心と、自分のこころの動きへの関心。
そういう意味では、例えば「オンナ好き」なども、あんがい似たような趣味なのかもしれない。
ときめいたものをただ眺めるだけでなく、きっと一緒に暮らさなければならないところも
似たような具合である。

blog 8228

だけどもうちょっと・・・、子供のように沢山の好奇心を身の回りの些細なことに向けていれば、
こんなことにはならないのかもしれないなぁ。。
blog 8226
(全体の高さ 9cm)

さて、このようなものを手にとってしまう辺り、やっぱり「三つ子の魂」だろうか。
時代のあるものを手に入れている分、当時より一層タチが悪くなっている。。
(明らかにこのビンは自分よりはるかに年上である。)
勿論使うことも可能だけれど、そういうことを抜きにして、これと暮らしてみたかったのである。

「寺田梅香軒」なるものを調べてみると、引っかかるのは大宰府天満宮の絵葉書である。
大宰府天満宮の辺りにそういうお店がある(あった)のだろうか。
そう思ったら、ふと梅の小枝を一折、香りごとこの中に封じ込めてみたい気がしたのだった。

blog 8229
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