2012/11/05.Mon

物語り。。 (煎茶篭)

パーツのように「もの」を拾い集めて、自分の分身を組み立てたい。
がらくた漁りにはそういう物語りを語りたい気持ちが詰まっているのかもしれない。
「伝世」という美しい伝説には及びはつかなくても、小さな声で密やかに語られる物語り。
でも結局のところそういうがらくたも、きっと何時か何処かで誰かが拾い上げて
そうしてそこにあるもので、私はそんなささやき声の物語を知らずに語り継いでいる
だけなのかもしれない。

ふるいものとの出会いはお煎茶からで、なので秦秀雄翁ご推奨の初期伊万里の
白磁の茶碗に万古の急須の煎茶器セットは憧れであった。
というか、今も憧れであるがこれはもはや数寄者アイテムであり、高根の花だ。
秦秀雄翁が見出して語った物語りは、「伝世」という伝説と化したのである。
がらくたから、あんななんでもないような美しいものを見出して、自分らしく
用いてみたいものだけれど、私の煎茶道具は実に「お道具」然として、
すでに「伝世」的なるものなのであった。

20121101 003

思えばこれに一目惚れした辺りが、この道に足を取られたきっかけのような気がする。
茶篭の長径が18cmほど、白磁の香炉が3.7cmほどとちびっこで、
結局、今も昔も「ちまちま」が好きなんだなぁ・・・と思う。
秦秀雄的世界に憧れつつも、ちっちゃなお細工物にヨワいのが私なのかもしれない。。
これを組んだ人とお話ししてみたかったことである。
手に入れてから、この茶托@など、ちょびっとだけ私の物語りを付け加えて
密かに満足している。
立派な伝世品であれば、「あの人らしいものだね」と云われる、相応しい持ち主で
ありたいものだけれど・・・。

20121101 004
(急須 直径6cm)

万古の急須からは程遠いけれど、銀で蓮の実?をかたどった、
いかにもお道具チックな急須♪(蟹載ってます^^)
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