2013/08/24.Sat

処暑に咲く (桔梗形小向付)

処暑を過ぎても暑い暑い。
それでも時折り蜻蛉や秋草をみかけるようになった。

小さな桔梗の花のような、薄瑠璃もどきの器をみつけた。
「もどき」なのは遠目にもわかったけれど、つい気になり手に取った。
どう「もどき」なのかと言えば、薄瑠璃釉ではなく着色素地なのである。
高台の土見せも薄瑠璃色。
着色素地といえば、ウェッジウッドのジャスパーなんかがそうであるけれど、
器となると、時代のない中古品的立ち位置にしかならないのであろうか、、、
六客まとめても伊万里の薄瑠璃の足元にも及ばないお土産価格。。
薄瑠璃だと思えばフェイクだろうけど、でも着色素地の器としてはどうだろう。
普段遣いに、盆上にちょんとこんな桔梗が咲いていたら可愛いのかも。
時代があるとかないとか考えるだけややこしいのだ。

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それでもね、こういう安物ってちょっと悩むんだよなぁ・・・。
「安いから」っていう理由で買うような失敗はしていないか、と。
それにね、市場の評価がなくっても、好きならそれでいいのだけれど、
好きだと思っていたら意外に余所余所しく感じられたり、
些細なものを案外好きだなぁ、と思えたり、持ってみて分かることも多いのだ。

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それにしてもね、この桔梗はひとつひとつ薄く轆轤を挽いてきりっと陵花に削った、
まじめな仕事をしたものなのだ。(画像ではあんまり分からないかな。。)
ちっちゃいなりに頑張っていて、素地にもこんな風に鉄分が出ていたりと、
よく見てあげると今出来の量産品とは一線を画しているのである。

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高台周りも轆轤目とか、素地の切れ目とか、なかなか美味しそうである。

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まぁ、精いっぱいホメてあげても、これが出世するとは思えないけど、
それでも硝子で冷酒をいただきながら、可愛い桔梗を眺めるのは
そう悪くはない処暑なのである。

オマケ画像・・・先日の七宝の小皿に無理やりチーズを載せて
焼酎をぐびっと^^

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