2013/12/10.Tue

ポアソニエール (「洲之内徹と現代画廊」展

特定秘密保護法が成立した翌日は冬晴れで、仙台へと飛んだ。
知らずに何かの片棒を担ぐことも起こり得るのかもしれない。

仙台へは、宮城県美術館の展覧会、
「洲之内徹と現代画廊 昭和を生きた目と精神」を見に。
こういう時に、戦前戦後を生きた洲之内徹の眼が捉えた、
戦争を生きようとした、生きざるを得なかった画家たちの
展覧会を見ることに。。

20131210 001

一番の収穫は佐藤哲三の「みぞれ」を見たこと。
なかなか機会が持てずにいた、彼の最高傑作。
洲之内徹にとっての心の故郷、新潟の風土が生んだ奇跡のような作品。
佐藤哲三が生きた風景、洲之内徹が生きた絵と風景・・・。

こんなタイミングだったから、余計に光を放っていたのは・・・
大杉栄を描いた「出獄の日のO氏」(林倭衛)、
そうして「ポアソニエール」(海老原喜之助)。
ポアソニエールは、転向を強いられて戦地で工作活動をした洲之内が、
心の拠り所としていた作品だ。
「知的で、平明で、明るく、何の躊いもなく日常的なものへの信仰を
歌っている」この作品について、「そのような本然的な日々への確信を
取り戻させてもくれた」と言っている。

絵は絵としてみればよいのだろうけれど、やはり客観的には見れない。
結局のところ、自分にとってその絵がどうであるかが私には重要なのだ。
洲之内コレクションの絵には嘘がなくていい。
絵肌が、画家の生き方そのもののように光を放っている。
こういうものに触れ、慌てて背筋を伸ばす次第なのである。
それにしても・・・
どれかあげると言われたら、ほんとうに困ってしまいそうだな(笑)
23日まで。年が明けてから愛媛へ巡回、春には新潟へも凱旋するそうだ。

20131201 005
(8.5cm)

これってなんだか松島みたい・・・帰ってきてそう思った。
日本の平和な山海の風景。

20131210 009

20131210 010

松島はそれなりに観光地らしくなっていた。
展覧会の翌日、仙台から陸前高田にかけて駆け足で行ったのだ。
奇跡の一本松のところまで行ったけれど、そこに人の営みが
あったことを上手く想像できないほど、何処も全てが失われていた。
海も空もやけに綺麗なのに、風がびゅうびゅう吹き荒れていた。
想像力というのには限界があるのか、何を思えばよいのか分からなかった。

おまけ
20131210 004

20131210 007

仙台の夜は光のページェントと牛タン定食で!!
関連記事
スポンサーサイト
 ◆にほんブログ村に参加しています!お気に召しましたらポチッとお願いします♪
 にほんブログ村 美術ブログ 古美術・骨董へ にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ    
絵のこと | Comments(0)
Comment

管理者のみに表示